Whisky Match
WHISKY GUIDE 09

熟成年数と味わいの関係

「12年」「18年」という数字。長いほど美味しくなるわけではありませんが、確かに味は変わります。その仕組みを見てみましょう。

この記事でわかること

年数が長いと何が起きるか

樽の中で、ウイスキーは樽の成分(バニリン・木材由来の香り)を抽出し、同時に「天使の分け前」といわれる蒸発によって少しずつ濃縮されます。年数を重ねると、まろやかで深みのある甘い香り、樽由来の複雑さが増す傾向があります。

12年 / 18年 / それ以上でどう変わるか

3年〜10年(若い)

フレッシュでフルーティ、樽の香りは控えめ。活き活きとして飲みやすい。

10〜15年(中堅)

樽からの抽出が進み、バニラ・蜂蜜の甘みと滑らかさ、ほどよい奥行きが出る。バランス重視ならこのあたりが狙い目。 キーワード:バランス

18年以上(長期)

さらに濃厚でドライフルーツ・スパイス・ウッディな複雑さが現れる。値段も上がるが、味の深みで驚かされることが多い。

年数だけでは決まらない

使う樽(シェリー・バーボン樽の違い)や蒸溜所の個性のほうが、年数以上に味を左右することも少なくありません。「年数が長い=育ちが良い」ではなく、樽と蒸溜所と年数の組み合わせで味が決まります。

選ぶときの目安

まず飲みやすくバランスのよい1本が欲しいなら12年前後、深い余韻をじっくり楽しみたいなら18年前後と、年数をひとつの目安にしてみてください。